JA全農ミートフーズと一般(社)日本皮革産業連合会(JLIA)は9月1日〜10月31日にかけて、総額1千万円以上の肉と革製品が抽選で826人に当たる「お肉を食べて革製品を使おう!キャンペーン」を開催する。クイズの正解者から抽選で、総額1千万円以上の肉(黒毛和牛ロースステーキやすき焼き用)や靴・バッグ・かばんなどの国産革製品が総計826人に当たるキャンペーン。JLIAでは、皮革・革製品などのサステナビリティーを発信するためのプロジェクト「Thinking Leather Action(TLA)」を実施しており、その一環として行う。27日には都内で発表会が開催され、キャンペーンキャラクターの関口メンディーさん(写真左から3人目)、ゲストとして「ベストレザーニスト2018」を受賞した岡田結美さん(同右から3人目)、さらに国産食肉の生産に奮闘する人たちを応援するYou Tube番組「キラリちゃん」(提供=全農ミートフーズ)でMCを務める雪平莉左さん(右から2人目)も登壇した。
初めに日本皮革産業連合会の藤原仁会長(左)が会の概要やキャンペーンの狙いなどを説明。続いて全農ミートフーズの中村哲也社長(右)が「当社は畜産生産者が生産した牛肉・豚肉を消費者のところへお届けしているが、それらを製造する過程において皮が発生し、それを使用しているのが皮革製品。この流れは現代風にいえばサステナブルであり、SDGsにつながる。皮を無駄なく皮革製品として活用していくことは、これまでも多くの人たちによってなされてきたことであり、この先も継続していかなければならない。畜産生産者による生産継続や食肉文化の持続的発展のために皮革製品の利活用は非常に重要だ」と述べた。
続いてTLAの川北芳弘座長(左から2人目)が関口さんと岡田さんに皮革製品がサステナブルである理由を説明。昨今は「革素材の使用をやめるとアニマルウエルフェアにつながる」などの誤った情報があるが、革製品は家畜などの動物の肉を生産するときに発生する皮をアップサイクルして作られている。もし仮に革素材・革製品の使用をやめた場合、食肉の生産が続く限り皮は出続けるため、それを処分するために廃棄、焼却が必要になり、相当な二酸化炭素排出につながる。また、22年に同会が実施した調査では、皮が食肉の副産物であることを理解している人はわずか38%に過ぎなかった。
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